Ars Ludorum

Ars Ludorum: the art of games. RPG and related topics including Ars Magica, Pendragon, and Dork Tower.

2006/12/31

[D&D] [GH] W.o.G: The second annual Needfest Special

年も終わりということで、「グレイホークかみさまマンガ」W.o.G の今年の Needfest Special を軽く解説することにしましょう。

今年の Special のタイトルは How the Gruumsh Stole Needfest となっています。「何で Gruumsh に the とか付いてるんだ?」と思っている人もいるかもしれませんが、これは Dr. SeussHow the Grinch Stole Christmas のパロディなのです。2000年に映画化されたので日本でも微妙に知名度が上がっているかもしれませんが、アメリカではたいへん有名な子供向けの本で、「ハートが人並みより2サイズ小さい the Grinch がクリスマスを台無しにしようとするが、いろいろあって彼のハートは3サイズ急成長し、みんなと仲直りする」というストーリー。W.o.G 版ではこれが「おつむが人並みより2サイズ小さい the Gruumsh が、いろいろあってちっちゃい Lolth-Olve と仲良しになる」という話になっており、原作の韻文もしっかり踏襲されています。

ラストの「アンコール」に登場する猫は、Dr. Seuss の代名詞とも言える The Cat in the Hat。子供達が留守番しているところにやって来て家をぐちゃぐちゃにしてしまう the Cat in the Hat は、Chaotic Neutral の権化のようなキャラクターですが、Evil な神々に囲まれてちょっと居心地悪そうです。

[Event] Comic Market 71 on 12/29

コミックマーケット71の1日目に行って来ました。

Vampire.S氏の新刊が出ていました。わたしが昼頃到着した時点ではホチキス止めもたけなわという感じで、「取り置きしますよ。でも小難しい事ばかり書いた変な本なので買うかどうかよく考えた方が。」「いえ、この style file はよく存じ上げてますんで。」とかいう会話の後、30分ほど「ゲーム(電源不要)」をざっと回って来たところで無事購入。新規の内容は、この間の「グローランサの灯火」で氏が参加したセッションに題材を取った小論でした。「『ジオ亭通信』として出したかったけど原稿がこれ1つしかなくて。」とのことでしたが、それでもこの記事だけで30ページです。

感想とかその他購入したものについては、また機会がありましたら。

2006/12/29

[D&D] [Event] A.D.D.A. on 12/17

A.D.D.A. 5期第3回の例会(C.Y.591, Sunsebb)に参加しました。シナリオは QH-01 / “女王”の足跡。Cairn Hills の辺りで活動中の"女王"の勢力の偵察を行う、という話でしたが、Elder Elemental Eye の連中がまた出て来たり。重要なモチーフとして Robilar の城が出て来たんですが、Greyhawk: the Adventure Begins 等の地図に示されている位置にあるのは幻影で本物は別の場所にある、という凝った設定になっていました。

Robilar といえば Rary に与して Mordenkainen を裏切ったということになっているわけですが、Robilar のプレイヤーだった Robert J. Kuntz はこの展開が気に入らないらしく、「あれは狂った clone の仕業だったということで。」とか言っているようです。Robilar Remembered: Lord Robilar & Co. にはこの clone が狂った経緯についても書かれています。この記事では Robilar 城は Wild Coast にあることになっていて、またちょっと場所が違う...。

2006/12/13

[D&D] [Eberron] Warforged and Vow of Poverty

えーと。発端は「Vow of Poverty を取ってると Necklace of Adaptation を所有できないから、いずれは参加できるシナリオが限られて来ちゃうんだよねー。」とか話していて、ふと「なんだ Warforged で作れば問題ないじゃん。」と思ったわけです。それで、世の中でどういうことが検討されているのかちょっと検索してみたのでした。

Wizards of the Coast の掲示板の Warforged Soulknife は、「うちの PC に Warforged(Mithral Body の Feat 持ち)の Soulknife がいるんだけど、いったいどういう Magic Item を出したらいいんだろう?武器も鎧もいらないわけだしさー。」という話題。ここから「常々思ってたんだけど、Soulknife に Vow of Poverty っていい感じだと思わない?」という話が出て来て VoP Soulknife のスレッドへ。

「Vow of Poverty を取る前に装甲を Enchant しちゃってたらどうするんだろう。」というのはいいとして、「いっそ Vow of Chastity とかも取れば。」という意見が。「Warforged の Vow of Chastity を許可するような DM はどうかしてる。」という人もいるようなんだけど、人間とちょっと体の作りが違うからといってそういうことを言うのは無粋ではないでしょうか。宇宙船レッドドワーフ号のクライテンは確か腰にオプションパーツを付けられたよなー、悪モードの時にそれで食べ物をかき混ぜてみんなをげんなりさせたんだっけ、とか思い出したり。もっとも公式ページのキャラクター紹介(Blackbox > Mechanicals にあり)を見ると、彼もこの点ではいろいろと苦労があるらしい。

ちなみに「Eberron でやってはいけないこと」のページによりますと

  • 1014. Warforged の名前はクライテンではない。

だそうです。

2006/12/11

[TV] Popetown

「こども法王」について書いていて思い出したんですが、最近物議をかもした Popetown というアニメがあります。この作品は、もともと BBC が制作会社に発注して作らせたものの勇気がなくて放映を断念、DVD でリリースすることになったのですが、それをニュージーランドがさくっと放映してしまったというのもありがちな話。これを今年に入ってドイツの MTV が放映すると言い出して、カトリック教会の反対にあったものの「視聴者は見たがっている」とアンケートを盾に強行した、というのがあらまし。

わたしは残念ながら未見なのですが、ポゴ・スティックでびよーんびよ−んと跳び回る「こども法王」や金勘定にしか興味の無い枢機卿達、セクシーなシスター・ペネロペ等に悩まされつつ、ニコラス神父が健気に頑張る、という内容らしい。IMDb に上がってる davidw_durge 氏のレビューあたりが割と当を得ているんじゃないかと想像。

2006/12/08

[D&D] [Eberron] 1000+ Things That The Worst Party In Eberron Is Forbidden From Doing

1000+ Things That The Worst Party In Eberron Is Forbidden From Doing... というページを見つけました。「Eberron でやってはいけないこと」というわけです。2500を越える項目があってどうにもならないんですが、いくつか紹介します。

  • 2098. Jaela は「ちよちゃん」ではない。

    Jaela は the Church of the Silver Flame のトップに鎮座する現在11歳の「こども法王」です。詳しくは Korranberg Chronicle 等を参照のこと。わたしも原稿を書きました。

  • 2635. Warforged を赤く塗っても速くならない。
  • 2636. Admantine Body の場合は特に。

    Adamantine Body の feat を取ると足が遅くなりますからね。気持ちは分かるけどだめです。

  • 2110. Bard は Xen'drik で "Welcome to the Jungle" を歌うの禁止。

2006/12/06

[MRQ] Rune of Chaos: Call for players update

Rune of Chaos のプレイヤー募集について。

「グローランサの灯火」コンベンションにて告知の機会を頂きまして、おかげさまで十分過ぎるほどのレスポンスを頂きました。予定よりも微妙に人数多い感じですが対応可能な範囲ですので、ひとまず募集を締め切って近日中に日程調整に入りたいと思います。応募頂いた方にはメールを出していますので、届いていないという方はもし万一こちらをお読みでしたら melisand@kk.iij4u.or.jp までお知らせ下さい。

2006/12/05

[RQ] [Event] Lights of Glorantha on 11/26

ルーンクエスト、ヒーローウォーズのオンリーコンベンション「グローランサの灯火」にプレイヤー参加しました。卓分けは希望を出した後抽選となり、わたしはDr. リー氏の卓に決まりました。

シナリオは1626年のカリル・スターブロウの陣営が舞台で、これでぐっと来ないようではサーター・ファンとは言えないでしょう。我々はジャ・イールの奸計からカリルを守り、転送されて来たルナーの軍勢にハレックをぶつけて、なんとか生き延びました。カリルはダックではありませんでした。

キャラクターはプレロールド。プレイヤーのうち2人はグローランサ初心者ということで、順当にオーランス信者(PC1)とフマクト信者(PC3)をやってもらい、わたしがアーナールダの侍祭(PC2)としてパーティーの実権を握り、最近部下を失って弱気なストーム・カーン(PC4, 5から選択)に脇を締めてもらいました。GM は普段は FEAR のゲーム等をマスターしているということでしたが、象徴的なモチーフの処理や、発言の機会を均等に振る気配りが印象的でした。

ラストの戦闘は、神性呪文の大盤振る舞いに、成功したものだけで神性介入が3回、と派手な展開。POW の配り方やルーン・レベルかどうかにもよりますが、キャンペーンだと大抵もうちょっと地味にならざるを得ないわけで、このへんがやはり単発の RQ の問題かという気がします。もちろん今回のシナリオ自体は PC が全力を投入するのになんら不足はない状況であり(キャンペーンで言えばクライマックスに近い感じ)、この手のイベント用にそういう派手なシチュエーションを持って来るというのも1つの解であることは確か。でもどちらかと言うと「たまに使う神性呪文がしみじみとありがたい」感じの抑えた RQ の方が個人的には好きだったりするのですけどね。

とまれ、久しぶりにどっぷりグローランサに浸かって楽しい一日でした。会を企画した遊戯の達人氏をはじめ、ご一緒して下さった皆様に感謝を。

2006/12/04

[D&D] [Event] A.D.D.A. on 11/19

A.D.D.A. 5期第2回の例会(C.Y.591, Ready'reat)に参加しました。シナリオは NC-07 / 帝国への扉。古の Nyr Dyv 千年帝国の実在を立証しようとする教授の依頼で遺跡を探索した、というのはまあ表向きの目的で、エルフとドワーフの勢力バランスに関わる選択をすることと、「Elder Elemental Eye のために」とか言っている連中の活動について知る、というのが主眼だったと思われます。そうそう、Elder Elemental Eye が Tharizdun だというのは気に入らないという人もいるようなのですが、わたしは特に思い入れとかないんで。