Ars Ludorum

Ars Ludorum: the art of games. RPG and related topics including Ars Magica, Pendragon, and Dork Tower.

2006/07/24

[Ars Magica] [Board game] Grand Tribunal

Atlas Games のボードゲーム Grand Tribunal を見掛けたので買って来ました。Shannon Appelcline のレビュー によると「Ars Magica 度は高い(plays and feels like an Ars Magica-based card game)」ということですが、レビューの文面をざっと見た限りでは具体的な評価としては「Mythic Europe 用語やおなじみの呪文名が使われていて楽しい」という以上のことは書かれていないように見受けられます。まずはルールを読んでみようと思いますが errata が既に必須のようです。

2006/07/23

[Magazine] [D&D] Dungeon #137

Monte Cook のコラム "Running a game is hard to do - part 1: characters and perception" がなかなかよい記事だと思います。キャラクターの知覚の処理をテーマに、ゲームマスターが実際に直面するルール運用上の問題を扱っています。Spot と Listen をどう使い分けるか、Spot と Search をどう使い分けるか、戦闘中の Spot、「部屋全体を探す」と「特定の部分を探す」、隠されたものが2つ以上あったらどうするか、プレイヤーが Search する場所と目標物の両方を宣言していて場所だけヒットしている場合にどうするか、等。現行の Dungeons & Dragons のルールについて全く知らないと理解に困る部分もあると思いますが、他のゲームのマスターをする場合にも十分参考になる内容です。

次号は20周年記念号で、これまでの Dungeon 誌に載ったシナリオの索引等が付き、それを最後に Erik Mona は編集長を退くようです(Dragon 誌の方は続けるらしい)。Paizo 全体の面倒を見る仕事が増えて来ているので、ということみたいですが、ちょっと寂しい気もしますね。

2006/07/22

[D&D] Vecna on Wikipedia

DAC では3卓合同企画の "Vecna must die!!!" に参加することになりました。掲示板で徐々にセッションの相談も始まっていて、これから当日まで楽しみです。

さて、Vecna ほどの大物となりますと、Wikipedia にもかなり充実した記事があったりします。有名な "Head of Vecna" の逸話にもリンクが貼ってあって抜かり無し。この逸話は usenet 等で広く知られた馬鹿話で、「Head of Vecna っていう artifact があって、使い方は自分の頭を切り落としてそこに載っけるんだ!」という偽の噂話に踊らされて次々とプレイヤー・キャラクター達が死んでしまうというもの。

もちろん MordenkainenCircle of Eight の記述もあります。Mordenkainen's Disjunction のページをわざわざ作ってあるのも、ああなるほどという感じ。

2006/07/11

[France] [Shop] Game shops in Paris

そういえば昨年の FFJdR に関する投稿の後、パリのゲームショップの様子を確認する機会があったのでまとめておこうかと。ちなみに FFJdR のショップリストの方も、昨年9月にアップデートされているようです。

さて、RPG を扱うようなゲーム屋の立地は、しばしば大学の所在地と高い相関を持ちます。つまりパリで言えば5区ということであり、Rue des Ecoles 近辺に集中していますのでそこから3店舗を紹介します。

1軒目の Jeux DescartesCollege de France のはす向かいです。他にいくつかチェーン店があり、昔は出版部門を持っていたこともあります。5区のこの店舗は一見、普通のチェスとかファンタジーな置物とかを扱っているように見えますが、階段を降りると RPG やミニチュア等の売り場になっています。RPG は概ね輸入もの/翻訳物に強いという印象。Glorantha 関係もこれまではここが強かったのですが、Mongoose が扱うようになるとちょっと変わって来るかもしれません。

昨年もちょっと触れた Starplayer は Rue Lagrange の店舗が RPG を扱っています。ここはフランス産のものが比較的充実しています。今は亡き Multisim の在庫とかを探すんだったらここへ。

3軒目は Jussieu キャンパスの近くにある L'Oeuf Cube。ここも割とフランス製の RPG がそろっているのですが、最近は d20 関係にちょっと押され気味のような気もします。郵便局が近いので買ったものを送るのに便利です。

追記:
パリで住所から場所を探す場合は、バスやメトロの情報を集めた RATP のサイトが便利です。Plan de quartier というところに、例えば L'Oeuf Cube なら 24 rue linne paris と入力すれば、周辺の地図が表示されます。

2006/07/10

[Magazine] [D&D] Dragon #345

Giant 特集です。表紙の Fee! Fie! Foe! Fun! は Giant のお決まりの台詞 Fee! Fie! Foe! Fum! をもじったものですね。今月発売の Secrets of Xen'drik と連動して、Eberron 関連の記事が目に付きます。

お便りコーナーには目にも鮮やかな「真夏の浜辺、paladin mount の無粋な仕打ちに頬を赤らめる美ホルダー(by ことえり)嬢、緑色に日焼けしたお肌に水着の跡がくっきり」のイラスト(Mike Rayhawk 氏投稿)が。Dragon #324 での編集部の「水着特集号にビホルダーのビキニ姿ってのはどうだ?」という挑発がうっかり実を結んでしまったようです。

Ecology は annis hag。p. 67 の囲み記事によりますと、hag の類は子供が生まれると、子供の父親と同種族の適当な夫婦を探してそこの子供と取り替えてしまうのだそうです。子供は hag 的にちょっと性格が悪いだけで、その種族の普通の個体と見分けが付きません。「ちょっと性格に難ありの美女」だと思って結婚すると、40歳過ぎたあたりで green hag だと判明したりするらしいのでご用心。

そうそう、巻末のマンガも忘れてはいけません。今号は intelligent sword の人生について深く考察した Nodwick が出色の出来。

2006/07/05

[D&D] [Event] DAC2006

DAC (Dungeons & Dragons Autumn Convention) 2006のプレイヤー募集が始まりました。早速申し込みして来ました。例年仕事が忙しい時期なので、今のところ2日目に絞って参加の予定です。

[France] [Event] Japan Expo

フランスの少女2人が「マンガの国」日本を目指して家出してベラルーシ国境で拘束される、という事件があったようですが、それに関連して報道された Japan Expo なるものに興味を引かれたので公式サイトを見に行ってみました。パリのイベントですが、英語のページもあるようです。日本に愛を感じる全ての人のための催しなのだそうです。

同人系の出展者リストを見ると dojinshi yaoi 等も出品されるようですが、毛色の変わったものに RAXXON というのがあります。オリジナルの世界をデザインしているグループらしく、いずれは RPG(jeux de role)も手掛けたいと考えているようです。あまり「日本」と関係ないような気もするんだけど、イラストはちょっといい感じかも。

2006/07/04

[Movie] Layer Cake

週末に映画「レイヤー・ケーキ」(原題:Layer Cake)を見て来ました。ロンドンを舞台としたギャングもので主人公は麻薬ディーラー。トラブルを避けるためにいくつかのルールを自らとその配下に課しているが、権力構造(layer cake)のトップにいるわけではないので完全にそれを守れるわけもなく・・・、という話。いわゆる「断れないミッション」系のシナリオだが、同一の依頼主から2つのミッションが降って来てどちらも腐ってるっていうのはひどすぎ、っていうかこういうのもありかと思いました(笑)。

「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」のプロデューサーが監督を務めているのですが、「ロック、ストック・・・」の能天気で作り話めいた面白さに比べるとぐっと抑えた感じ。でもこれはこれでよいと思います。主人公がいない場所で起きる出来事、というのが断片的にいかにも説明不足な感じで挿入され、後から種明かしがされる、という演出もうまく使われています。東京ではユーロスペースで上映が始まったばかりです(今のところ終了日未定)。

2006/07/02

[Misc] [D&D] Carpe DM

Dragon 誌で紹介された J!nx の Dungeons & Dragons ネタのTシャツの中に、"CARPE DM" とロゴの入ったものがあって愚かしい。元ネタの Carpe Diem はわりと有名な警句なので(ご存知ない方は「ラテン語格言集リスト」等を参照されるとよいでしょう)、アメリカのゲーマーにはピンと来る人が多いと思われます。「よい DM は得難いので機会を逃さずプレイせよ」という意味かと思いきや、「DM を取っ捕まえろ」という趣旨のようです。まあ、ゲームマスターたるものプレイヤーに「横暴」と言わせてなんぼ、というところがなきにしもあらずですが。他のTシャツも "Drizzt here all week"(Drizzt 今週一杯出演中)とか、"Knight saying Ni" とか、愉快なもの多し。

2006/07/01

Update

長らく放置していてすみません。Calebais のキャンペーンは、予定よりもちょっと長くなりましたが、2月末に最終回を迎えました。プレイヤーとしてお付き合い下さった皆様、またプレイヤー募集時にご支援頂いた皆様に改めて感謝いたします。キャンペーン終了直後に日本を離れ、しばらくドイツ暮らしをしていたのですが、帰国して落ち着いたので投稿を再開したいと思います。よろしければまたお付き合いの程をお願いいたします。